Cafe & Bar ROCO
書きたいことを徒然なるままに…
プロフィール

龍野ゆうき

Author:龍野ゆうき
複数の小説サイトで執筆活動をしています。こちらでは小説の番外編や小ネタなどを置いています。創作意欲の発散場所。または、ネタ帳とも言う。(笑)


最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

報復の魔の手 後編
【ツインクロス】【プリズム!】後日談。番外編
[登場人物]夏樹



薄暗い倉庫内。
目隠しを外されると、夏樹はぼやける視界のままに周囲を確認した。

「ふゆちゃん…。ふゆちゃんは何処っ?」

必死に兄の姿を探す美しい少女の様子に、男たちはニヤニヤ卑下た笑いを浮かべた。
「焦るなよ、お嬢ちゃん。お兄ちゃんなら、これから来るからさ」
「そうそう、あんたを助けに…ね」
制服のまま床に座り込んでいる夏樹を取り囲むように、五人の男たちが見下ろしている。
「アイツらには大きな借りがあるんだ。悪いがあんたを有効活用させて貰うぜ」
「……っ」

夏樹は現在の状況を把握するために、頭をフル回転させていた。

こいつらは、どうやら並木や冬樹に恨みを持つ者たちらしい。
(ヤバいな…失敗した。私が捕まったことで、ふゆちゃんたちを不利な状況にしちゃったみたいだ…)
バイトが終わって家へ向かう途中、突然後ろから突き付けられた拳銃。
偽物かな?とも思い、一か八か暴れて抵抗してやろうかと思った所で、「兄貴がどうなってもいいのか?」…という脅しの言葉に思わず動きを止めてしまった。
確かにふゆちゃんは、今危険な仕事を手伝っている。
きっと、様々な恨みつらみをその身に背負ってしまっているに違いない。
これについては全てが逆恨みだけれど、だからこそ、こういうこともあるのかもと思ったのだ。

(だけど…逆に自分のせいで、ふゆちゃんたちを危険な目に合わせるのだけは、絶対イヤだっ)

何とか抜け出してやる。夏樹は意を決した。
幸いなことに、男たちは夏樹を普通のか弱い女の子だと思っているらしい。
手足を縛られたりはしておらず、身動きは何も制限されていない。

(気をつけなきゃいけないのは、さっきの拳銃…)

こいつらが、どんな集団かは分からない。
もしも、組関係や何かだとしたら、それが本物だということも有り得るのだ。

(でも、逆にあれが本物なら、尚更このまま大人しく言うことを聞いてる訳にはいかないっ)

「それにしても、あんた綺麗な顔してるね。兄貴は双子なんだろ?やっぱり似ていたりするのか?」
一人の男が膝をついて夏樹の顔を覗き込んで来た。
どうやら、素性を調べただけで冬樹の顔までは知らないようだ。

(…そんな面識さえない奴に、ふゆちゃんを恨む権利なんかない)

夏樹は俯いたまま口の端に笑みを浮かべると、拳に力を込めた。



肝心なところは逃げちゃいました。(苦笑)
この後、夏樹が例のごとく大暴れします。
その辺も、またの機会があれば書くかもです~



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する