Cafe & Bar ROCO
書きたいことを徒然なるままに…
プロフィール

龍野ゆうき

Author:龍野ゆうき
複数の小説サイトで執筆活動をしています。こちらでは小説の番外編や小ネタなどを置いています。創作意欲の発散場所。または、ネタ帳とも言う。(笑)


最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

刹那の憎悪 FINAL ‐前編‐
続・刹那の憎悪の続編

【ツインクロス】【プリズム!】後日談。番外編
[登場人物]夏樹、唯花





突然、数人の男達に囲まれて連れて来られた薄暗い廃ビル。
こんな所に自分を連れて来いと指図した女はいったい誰なんだろう?
夏樹には、全く心当たりがなかった。

ボス的存在の奴がその女を呼びに一旦その場から離れていく。
奥へと入って行くその男の背を見送りながら夏樹は考えを巡らせていた。

(いったい、どんな奴が来るんだろう。想像もつかない…)

周囲を取り囲んでいる男達は夏樹からは一定の距離を保ち、何も仕掛けて来なかったのでとりあえず様子を見ながら静かに待った。
すると…。
先程のゴツイ男を従えるようにして奥から出てきたのは――…。

(え…?唯花…ちゃん…?)

以前、雅耶と付き合っていた女の子…唯花だった。
(何で、唯花ちゃんが…?)
驚き固まっている夏樹に唯花は数歩近付くと、腕を組んで立ち止まりクスリ…と笑った。
「本当にけろっとしてるのね。キモの据わった可愛げのないオンナね…」

「何で…」
それは、どんなに鈍感な者でもきっと解る程の『敵意』。

「あなた、野崎くんの妹さん?でしょう?」
「………」

(…そうか。私は今『夏樹』なんだった。唯花ちゃんとは直接面識もない筈なんだ…)
彼女と出会ったのは、まだ自分が『冬樹』であり、成蘭高校に通っていた頃のことだ。
だが、それなら尚更何故自分をこんな所に連れてくるのだろう?

…分からない…。

唯花は「二人だけで話したい」と言うと、周囲にいた男達を部屋の外へと出させた。
その部屋には出入り口は一つしかない。
その出口前で待ってると、先程のボスらしき男が唯花に言って出て行った。

そうして、薄暗い部屋に二人だけが残される。
(…なにが、目的なんだろう)
何処か前に会った時と雰囲気の違いすぎる唯花に夏樹は警戒していた。
すると、唯花がゆっくりと口を開いた。

「久賀くん、元気?」
「…えっ?」

思わぬ人の名前が出てきて戸惑う。
「ふふ…実は、この前…私久賀くんとあなたが歩いているところを偶然見掛けたのよ」
「………」
「仲良さそうに楽しそうに歩いてた。あなた野崎くんの妹さんよね?ってことは久賀くんと幼なじみってことよね?…仲良いハズだわ」
最後の部分を吐き捨てるように言うと、ギッ…っと睨み付けてくる。
「あなた、久賀くんの何?もしかして後から出てきて、すっかり彼女気取りなの?」

(ああ、そうか…)

夏樹は察した。
(唯花ちゃんは、まだ雅耶のことが好きなんだ…)




超!久々の更新です。(汗)
とりあえず前編。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する