Cafe & Bar ROCO
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龍野ゆうき

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複数の小説サイトで執筆活動をしています。こちらでは小説の番外編や小ネタなどを置いています。創作意欲の発散場所。または、ネタ帳とも言う。(笑)


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月だけが知っている 前編
【プリズム!】パラレル?、没案?
[登場人物]野崎夏樹、中山直純、久賀雅耶、早乙女薫




合同イベントの実行委員になった雅耶は、毎日ミーティングに大忙しだった。

『Cafe & Bar ROCO 』の一角を陣取って、両校の生徒たちが数人ずつ集まって話に花を咲かせていた。
この光景は今日のみならず、このところ連日続いている。
皆で集まる場所を探していた所、この店にしたらどうかと薫が提案したのだそうだ。

「直純先生、何かすみません。今日もあの一角占領しちゃってて…」
雅耶が気を使ってカウンター越しに挨拶に来た。
そんな雅耶に直純は笑顔を見せると、
「いや、あくまでお客様だからな。いつもご贔屓にありがとうございます。…だよ」
と言った。
その横に他のテーブルからグラス類を下げてきた夏樹が来たのを見て、雅耶がさりげなく声を掛ける。
店に入った時は薫に手を引かれ、夏樹とろくに挨拶を交わせなかったから。
「夏樹、元気か?毎日バイトお疲れさまなっ」
そう、声を掛けたその時だった。
「もお、久賀くん!何やってるの?早く、こっちこっち!」雅耶をすっかりお気に入りの薫が呼びに来る。
「薫先輩…」
「久賀くんがまとめてくれないと話が進まないのよ」
そうして、何だかんだと手を引かれて行ってしまう雅耶。
(…雅耶)
その後ろ姿を無言で見送った夏樹は、すぐに気持ちを切り替えるように仕事に戻るのだった。
そんな夏樹の様子を、直純は複雑な思いで見つめていた。


(…何だろ、調子悪いな…)
夏樹は仕事をこなしながらも、何処か己の不調を感じていた。
少し熱っぽいのかも知れない。
(でも、これ位大丈夫…)
そう思っていた夏樹だったが、普段と違う夏樹の様子に気付いた直純が声を掛け『今日はバイトを切り上げるように』との店長命令が下った。

(…ホントは、不調の原因なんて分かってる…) 

更衣室兼事務所から出てきた夏樹は、ある一角を見つめた。
(…雅耶…)
早乙女さんと仲良く笑い合っている後ろ姿。
これ以上、見ていたくなかった。
(そんなのが原因で仕事を続けられないとか。駄目だろ…。こんなじゃ、直純先生に帰れと言われても仕方ない)
夏樹は苦し気に目を伏せた。
そして、「お先に失礼します」と礼をしながら手短に挨拶を済ませると、すぐに店を後にした。
夏樹がバイトを切り上げて店を出たことに、雅耶は気付かなかったのだった。



次回に続きます。
この流れを本編でも少しだけ考えていたのですが没になりました。
薫の積極的なアプローチに流される雅耶とかね?
雅耶がイヤな奴になっちゃいそうだったので没になりました。(笑)
(本編では、夏樹一筋な雅耶くんです♪)
この後、続く話では、それ以外の要素も出てきたりして…?


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